太陽は人を育てます。
太陽には、実りをもたらす力があり、私たちにたくさんの物を与え、便利さを与え、富を与え続けてくれました。
太陽が支配している現代は、目の前の幸せや豊かさを与えてくれます。
私達は、目の前のことだけを見て生きていくようになりました。
私達は、すべての事を当たり前だと思い、満足を忘れ、感謝を忘れてしまいました。
私たちの欲望には歯止めがききません。
私たちは、太陽に目を向けすぎ、目の前の事しか考えられなくなり、本当に大切なものを忘れかけています。
太陽と同じぐらい大切なもの…。
それは『月』です。
月こそが、人を生み、人の死を引き受けてくれている。
そんなとても大切な月の事を私たちは忘れてかけてしまっています。
月の力こそが、太陽に甘え続け、大切なものを忘れかけている私たちの美しい心を目覚めさせてくれます。
今、必要なのは、ささやかな幸せを与えてくれる月の力です。
今、必要なのは、太陽の西洋的な幸せの価値観から、月の日本的な幸せの価値観へ目を向けることだと思います。
昔の日本は、月の暦で生活をしてきました。
私たちのご先祖様は、月の与えてくれる、ささやかな幸せを感じていました。
ならば、私たちもささやかな幸せを感じられる力を持っているはずです。
『脚光を浴びるのは太陽』
『月は縁の下の力持ち』
『太陽と月』
この二つのバランスが取れた時こそ、本来の『日本』が目覚めるのではないでしょうか。
天照が何故、岩戸に隠れたのか?
天照は光の神。
天照は太陽の光だけではなく、闇の中で輝くささやかな月の光の大切さも伝えたかったのだと私は思います。
2015年02月25日
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