素直

スピリチュアルサロン~ゆずりは~

あなたは、素直の本当の意味を知っていますか?

おとなしい子、聞き分けのいい子が「素直」
NOを言わないのが「素直」
自分の心に嘘をつかないのが「素直」
自分の気持をストレートに表現することが「素直」
自分が悪いことをしたと思ったら、誤ることが「素直」

など、合ってる、間違っているは置いといて、世間ではこのような意味合いが強く、
自分にとって、都合がいいか、悪いか。
そんな使い方をしている様な気がします。

そして、このような使われ方は、人と人との関わりの中での「素直」です。

本来の「素直」とは、人と人との関わりの中から表現される「素直」より、もっと強い意味があると私は思っています。

それは、神と人との繋がりです。

「素直」の「素」は、
「主」の「糸」と書きます。
「主」とは、神。
「糸」とは、宿命。
「直」とは、真っ直ぐ。

漢字から読み解くと、

主(神)の垂らした糸(宿命)を真っ直ぐ登って行くことを「素直」と言います。

あなたが神から与えられた宿命や役割を受け取り、運命の端ではなく、運命の真ん中を堂々と生きていくことが「素直」の本来の意味だと私は理解しています。

私は、神と繋がる「素直」という言葉から、芥川龍之介の蜘蛛の糸を連想しました。

蜘蛛の糸(芥川龍之介)

罪人どもが苦しんでいる中にカンダタ(犍陀多)という男を見つけた。
カンダタは悪党であったが、一度だけ善行を成し、それは小さな蜘蛛を踏み殺しかけて止め、命を助けたのだ。
それを思い出した釈迦は、彼を極楽へ導こうと、一本の蜘蛛の糸をカンダタめがけて下ろした。
極楽からの蜘蛛の糸を見たカンダタは「この糸を登れば助かる」と考える。
そこで蜘蛛の糸につかまって昇り始めた。
ところがふと下を見下ろすと、地獄の罪人達が自分の下から続いてくる。
このままでは糸が切れるだろう。
カンダタは「この蜘蛛の糸は俺のものだ。下りろ」と喚いた。
すると蜘蛛の糸がカンダタの所から切れ、彼は再び地獄に堕ちてしまった。
それを見ていた釈迦は悲しそうな顔をして蓮池から立ち去った。

ー蜘蛛の糸(Wikipediaより抜粋)ー

カンダタは自らの「我」で転落した。
所詮悪党は悪党。人間の本性は変えられない。と、芥川龍之介は言っているのかもしれませんが、カンダタが「この糸を登れば助かる」と『神』を信じた気持ちを『素直』に持ち続けていたとしたら『糸』は切れなかった。

こんなにたくさんの人が登ってきたら、糸が切れてしまう。と、神の糸を神の価値観ではなく、今の自分(人間)の価値観で判断してしまい、神を信じきれなかった。

神に「素直」ではなかったから身を滅ぼすことになった。

カンダタの様に、今のあなたの価値観では、本来のあなたを感じ、神に素直になることは少し難しいかもしれません。

『素直』に生きていく為には、あなたが神様から与えられた『宿命(自分の星)』を理解することから全てが始まるからです。

神から授かった宿命を知り、理解し、受け取る。

そして、自分を信じ、神に素直になれた時、あなたの魂は輝き始めます。

神の垂らした細い糸。

あなたが、神を信じ、宿命を理解し、すべてを受け入れた時、あなたが思っている細く危うそうな蜘蛛の糸は、切ろうとしても切れないくらい、とても強い「蜘蛛の糸」になるのではないのでしょうか。

神から与えられた宿命を受け取り、あなたらしく『素直』に生きていていきませんか。

2015年02月10日

スピリチュアルサロン~ゆずりは~

コメント

タイトルとURLをコピーしました